Iwate, the Last Frontier

ITLFフィールドワーク 2022のご案内

April 09, 2022

過去を辿り、未来を考えるフィールドワーク

昨年開催した展示イベントでは、Iwate, the Last Frontierが捉えている岩手の世界観をお伝えすることができました。今年は、その世界の中心軸となるような要素・場所を実際に訪れ、思考を巡らせるフィールドワークを企画しています。今年開催する旅は3つ。まず第1回について、下記をご確認のうえ、ご参加したい方はお申込みフォームよりご連絡ください。


第1回フィールドワーク:『もののけ姫』から読み解く岩手

スタジオジブリの名作『もののけ姫』。あまり知られていないかもしれませんが、実は、作品に登場する「アシタカ」は、かつて東北にいた人々「エミシ(蝦夷)」の末裔という設定であり、物語は東北から始まります。今回のスタディツアーでは、『もののけ姫』を入り口に、かつて東北に住んでいた人々「エミシ」とは何か。彼らが大切にしていたもの、守りたかったものは何かを歴史を紐解きながら考えていきます。岩手の地に生きたエミシ=歴史的に大きなうねりに飲み込まれてきた側の歴史、マイノリティの生き方・思想に触れることで、自分たちがこれから守っていきたいものやアイデンティティについて思考を巡らせていきます。


日時
インプットトーク:2022年5月27日(金)19:00~20:30 @オンライン
フィールドワーク:2022年6月4日(土)、6月5日(日)の2日間


●フィールドワークスケジュール

Day 1

9:00  北上駅集合
9:15~12:00 エミシのくにを望む~ヒタカミの大地へ~(国見山大悲閣※軽い山登りを含みます)
12:00~13:00 昼食
13:30 エミシの軌跡を辿る~アシタカの里へ~(奥州市埋蔵文化財調査センター、胆沢城跡、達谷窟)
17:30  北上駅解散

Day 2

9:00 東和道の駅集合
9:30  エミシの信仰に迫る~アラハバキ神~(毘沙門天、丹内山神社)
11:00 昼食(※山野草を採集して調理します)
13:30 振り返り・まとめ
15:00 新花巻解散

●本フィールドワークに参加を希望の方
下記フォームよりご連絡くださいませ。詳細をこちらからご連絡いたします。
https://forms.gle/G2v6AarL49h7NKrXA



—-▼今後予定しているフィールドワーク—-

第2回:Nui 祈りの形としての芸能

自然と共に生きていた縄文人からエミシ。その精神を引き継ぎ、人と自然の間をつなぐものとして今もなお岩手に続いているのが「郷土芸能」です。岩手には日本で最も多くの芸能があると言われ、その中でも代表的な芸能の一つに「しし踊り」があります。昨年の展示で発表した作品『Nui』のラストでは、伝説の猟師が鹿の供養として、しし踊りを舞いました。猟師と鹿、人と自然。『Nui』の世界を巡り、しし踊り団体を幾つか訪ねて踊りを鑑賞し、岩手で続いてきた祈りの形を読み解いていきます。

●日時
インプットトーク:2022年7月22日(金)19:00~20:30
フィールドワーク:2022年7月30日(土)、7月31日(日)の2日間


●本フィールドワークに参加を希望の方
下記フォームよりご連絡くださいませ。詳細をこちらからご連絡いたします。
https://forms.gle/G2v6AarL49h7NKrXA



第3回:宮沢賢治から読み解く岩手(2022年10月開催予定)

岩手を代表する作家でありながら、農業・鉱物・宗教にも精通し様々な顔を持っていた偉人・宮沢賢治。ITLFメンバーも賢治の思想には大いに影響を受けており、ITLFのロゴデザインも、実は賢治の物語によく登場する青をモチーフとしています。賢治の物語を入り口に、私たちの岩手の地を形成している地質や鉱物について触れ、根底にある”アニミズム”の世界を感じていきたいと思います。


●日時
インプットトーク:2022年9月 or 10月
フィールドワーク:2022年10月

●本フィールドワークに参加を希望の方
下記フォームよりご連絡くださいませ。詳細をこちらからご連絡いたします。
https://forms.gle/G2v6AarL49h7NKrXA

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